奄美市・みなかみ町児童交流事業

群馬県みなかみ町の児童らのダンスも披露された「青少年交流事業」のお別れ式(笠利公民館)

 

 

友達らとの別れ惜しむ
思い出刻み次回再会約束

 

 奄美市と群馬県みなかみ町による青少年地域間交流事業が1日から始まり、最終日を迎えた5日、同市笠利町の笠利公民館でお別れ式が開かれた。この日は、両地域の小学校5・6年生28人と、みなかみ町の児童を迎えたホームステイ先の保護者らが出席。児童たちは友達らとの別れを惜しむとともに、次回再会を約束した。

 同事業は2000年、旧笠利町(現奄美市)と群馬県の旧新治村(現みなかみ町)が、相互の発展を担う青少年育成を目的に開始。夏の交流(笠利地区)、冬の交流(みなかみ町)と両地域で開催。奄美市から7校14人が参加。みなかみ町の4校14人と5日間、外金久海岸でカヌーなど海洋スポーツ、打田原集落で塩づくりなど体験、交流を図った。 

 式では安田壮平奄美市長が「充実した活動になったと感じている。貴重な体験が夏休みの思い出として胸に残るでしょう」とお別れのあいさつをした。

 同じく奄美市の児童を代表して、津原理沙さん(赤木名小6年)は「初めて会ったときはドキドキしたが、5日間さまざまな活動をして仲良くなった。来年の冬、みなかみ町へ行くので会えるのを楽しみにしている」とあいさつした。

 みなかみ町の阿部詩子校長(水上小学校)が引率者代表であいさつ、「親元を離れ、ホームステイ先で貴重な体験をすることができ、みなかみを出発する時とは比べものにならないくらい大きく成長できたと思う。来年はみなかみ町でウインタースポーツを楽しもう」と呼び掛けた。同町の児童代表で高橋凛多朗君(桃野小学校6年)は、「きれいな海に入ったり、アマミノクロウサギを見られた。(ホームステイにより)家とは違い、やってもらうことが当たり前ではないことを学ぶことができた。来年会えるのを楽しみにしている」と話した。

 同市笠利町佐仁の小勝明代さん(54)は、自宅を高橋君のホームステイ先として受け入れ、お別れ式には息子の春斗君(佐仁小5年)と参加。明代さんは「息子が一人っ子だから高橋君が来て、趣味(歌やゲーム)が合い、楽しそうに過ごしていた。来年、息子はみなかみ町へ行く気満々です」と語った。

 式が終わると、みんなで鶏飯を食べ奄美空港へ移動した。

 冬の交流は、みなかみ町で、25年2月7日からの5日間を予定している。