駐屯地案内看板のテープカットをする関係者ら(7日、奄美駐屯地)
奄美市建友会(浜田幸之進会長)は陸上自衛隊奄美駐屯地に対して駐屯地案内看板を設置した。看板の譲渡式が7日、同駐屯地であり、関係者らがテープカットした。
奄美駐屯地は2019年3月に開設。5年を経過したが、駐屯地入り口や奄美市内には同駐屯地までの経路を示す表示物がなく、地元の人や奄美の地理に不慣れな部隊に対して同駐屯地の場所が分からないという課題があった。
解決策を模索していた昨年末、同駐屯地が奄美市建友会に相談したところ、「国防や災害派遣などで一生懸命に頑張っている陸上自衛隊奄美駐屯地の存在を多くの方に知ってほしい」と看板作成と設置の打診があり、県道名瀬龍郷線(81号線)沿いの市内3か所に設置した。一つ目は同駐屯地入り口手前、二つ目は同市の朝日中学校と朝日小学校の間の交差点付近、三つ目は山羊島トンネルを市街地方向に抜け臨海大橋と市街地、佐大熊方面に向かう交差点付近。
譲渡式には奄美市建友会から㈱浜田機動、村上建設㈱、㈱丸親の3社や県大島支庁、奄美警察署など関係機関が参加した。
譲渡式で奄美市建友会の浜田会長は「日頃から工事で駐屯地の皆さんにはお世話になっている。何か協力できることはないのかと考え、行動に至った。昨今は日本全国どんな災害が起きる可能性があるかも分からない時代。災害時には建友会としても住民を助けるという意味で、駐屯地の皆さんと力を合わせて住民を守っていきたい」とあいさつした。
同駐屯地の長谷川健司令は「設置に際し、多くの方にご尽力いただいた。昨年着任した際にこの駐屯地の場所を示す案内看板がなく、外部の方や災害時の緊急避難場所としてこの駐屯地までの経路を示す案内看板の必要性は重要。これから台風シーズンを迎えるが、即応体制を維持しつつ、奄美の方々に役に立つ活動をやっていきたい」と述べた。
案内看板は今後同駐屯地が管理する。