法政大学生と交流会

法政大学との交流会は和やかな雰囲気で行われた(7日、大島高校)

大島高校 進路選択に向けて

奄美市名瀬の大島高校(貴島邦伸校長、生徒642人)は7日、同校を学校推薦型選抜の指定校にしている法政大学(東京都)との交流会を開いた。希望した生徒12人(1年・3年各6人)が、同大学の学生らと意見交換。大学生活での実体験を聞き、進路選択についての意識を高めた。

交流会のため来校したのは、同大学人間環境学部の長谷川直哉教授(経営学博士)のゼミ生ら15人。同ゼミは、企業の社会的責任(CSR)や経営倫理を中心に、サステナブル(持続可能な)社会における企業と社会の関係を学ぶことをテーマにしている。

一行は、ゼミの現地学習プログラムとして5日から3泊4日の日程で来島。大島紬村やマングローブパーク、黒糖焼酎の蔵元などを訪れ、島に受け継がれてきた伝統や文化を学び研究を行ってきた。

長谷川教授は同大学について、「現在、関東圏出身の学生が約8割を占める。地方からの学生が増え、多様な文化が交流できるキャンパスにしたい」とあいさつし、学生たちが学部やゼミの説明を行った。

4班に分かれ行われたグループトークでは、一般受験での経験、東京での生活、大学の講義内容などについて意見が交わされた。学生側から島の生活や文化などについて質問する場面も多かった。 

志望大学のオープンキャンパスに参加し「好印象」だったという3年の吉田柚紀さん(17)は「大学生活のイメージが具体的になった。進学に向け、(高校の)この時期に学んでおくべきことも教えられた。古文や英語力を強化していきたい」と話した。

担当の中渡瀬将之教諭(37)は「進学先を決めるにあたりオープンキャンパスへの参加は大事だが、金銭面の負担がある。大学側が来てくれることは有意義。さまざまな情報に触れる機会となる」と交流会の意義を話した。