新極真会が優勝賞金1000万円

出場選手を前に夢の大会であってほしい、とあいさつする緑健児代表。ゲスト席には流派を超えて長嶋一茂さんの姿も
 
渡邊選手、入来選手による演舞を紹介するステージ

世界最強決める大会、盛大に開催 

 【東京】奄美出身の緑健児さんが大会実行委員長を務める、フルコンタクト空手世界最強を決める「第1回空手ChampionofChampions(KCC)」がこのほど大成功に終えた。また6年ぶりとなった「カラテドリームフェスティバル2024国際大会」にも延べ3755人が集結。熱い夏の戦いを振り返る。

 渋谷区の国立代々木競技場第2体育館を舞台に開催されたKCCは賞金総額3000万円、優勝賞金1000万円。空手界では異例、画期的な大イベントとなった。

 立ち見も出た3500人で超満員の会場に晴々とした表情で登場した緑さんは「目的は二つ。一つは、海外、日本の選手を大勢に知ってもらうこと。もう一つは、必死に努力を重ねている選手のために、プロ選手に負けないだけの賞金を少しでも多くお渡したいからです」と事前に語っていた。四角い戦いのステージには、レーザー光線と熱いサウンドが注がれ、心躍る空間が出来上がっていた。緑さんは空手界の未来を拓く、新たな夢のステージに挑む選手をあいさつで激励した。

 また、演舞には型の世界チャンピオン渡邊大士選手(瀬戸内町)と組手の元世界チャンピオン入来建武選手(与論島2世)がさっそうと登場。エンターテインメントの可能性を追求した大会を奄美関連選手が演出した。106の国と地域から厳選された男女各8人によるワンデートーナメントは、岡田侑己選手、鈴木未紘(みひろ)選手が優勝する記念すべき大会となった。
「○○選手頑張れ!」と熱戦を見守る子どもたちの声援があちこちから。「子どもたちがKCCを見て、この大会に出たいなと思えるような夢のある大会へ」という、緑さんの思い描いた光景が見られた。歓声と拍手で会場全体がKCCを堪能しているようだった。緑さんは「イメージ通りの大会になった。今後も選手ファーストで賞金を出していく」と次のステージを見据えていた。

 一方、7月20日と21日に開催されたカラテドリームでは、既報の通り奄美関係者が奮闘。小学5年生男子重量級で緑晴選手が優勝するなど、5人が上位入賞している。