大阪・関西万博公認キャラクター「ミャクミャク」、参加首長らと記念写真(左端が大久保町長)
長寿の町・伊仙町の説明をする大久保町長
【東京】伊仙町は9日、千代田区で行われた「健康・美・長寿の聖地・日本」とする、健康・美・長寿推進協議会の発足記者会見に臨んだ。大久保明伊仙町長は、長寿と闘牛、集落で子どもを育てる地域性など長寿の町の秘訣(ひけつ)をアピールしていた。今後は大阪・関西万博で世界へ向けての活動も予定されている。
記者会見は、同区平河町にある都道府県会館4階の会議室で開催された。日本各地の魅力を大阪から世界に向けて発信する、(公財)大阪観光局の「日本の観光ショーケース」事業の第2弾。日本が世界に誇る健康・美・長寿の自治体が全国から集結し首長(特に市町村)連合からなる「健康・美・長寿推進協議会」を発足したもの。
2025年に大阪・関西万博が開幕するが、大阪を訪れる観光客(主にインバウンド)に対象自治体への送客を推進することにより、大阪及び、各地域経済の活性化に寄与することを目的にしている。
会見には、広島県上石高原町、福島県田村市、長野県山ノ内町、京都府京丹後市、大阪府泉大津市などの9自治体から首長らが出席。記念撮影に続いて、大阪観光局の溝畑宏理事長が協議会の設立趣旨、活動内容を発表した。
発足には、万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に貢献することなどが背景にあると説明。観光客には参加自治体の「健康・美・長寿のさまざまな秘訣を発信する」。そのテーマとして、食材・食文化、農業、運動・スポーツ、睡眠などのほか「パワースポット、美容、温泉、歴史、笑い、歌などを扱う」とした。構成自治体の紹介の後、取り組み事例を各首長らが発表した。
大久保町長は、長寿の象徴的存在、泉重千代さん、本郷かまとさんが伊仙町生まれであることを伝え「水の中にカルシウムが圧倒的に多い。長寿の方の頭蓋骨を調べると若者並みの厚さだった」と紹介した。また「闘牛を育てるため帰って来る若者も多い」と闘牛文化が根付いていることに触れた。さらに「集落で高齢者が木陰で話す横には、必ず子どもがいる。子は宝であるとの考えがある」と語り、ありのままの生活が長寿を支えているとの考えを示した。
13の自治体首長は、協議会の役員として今後は万博会場での催事(希望自治体が参加)でPRすることになる。大久保町長は「地域で子どもたちをみることが(長寿の)秘訣」とあらためて強調した。
ほかの参加自治体は次の通り。
大阪府箕面市、同府泉南市、大分県佐伯市、同県竹田市、同県由布市、島根県邑南町、沖縄県北中城村