奄美カメラ部写真展は訪れた人と作者の交流の場となった(10日、田中一村記念美術館)
13人の個性を凝縮
作品への思い語る ギャラリートークで
SNS上のカメラ愛好家グループ「奄美カメラ部」(メンバー13人)による「第1回奄美カメラ部写真展〝Born〟(誕生)」が10日、奄美市笠利町の田中一村記念美術館で始まった。初日は、メンバー8人によるギャラリートークがあり、訪れた約30人を前に作品への熱い思いが語られた。
同部は、インスタグラムの投稿をキーワードで分類する「ハッシュタグ(♯)」から生まれたSNS上のコミュニティー。奄美の自然や人の関わりを共有し、写真仲間がつながりを持つことを目的に活動している。
写真展は、奄美の森や海の動物、人々の暮らし、自然の中のマタニティーフォトなど個性的な作品を作者別に約70点展示している。
徳之島出身で、妻の古里・奄美市笠利町に昨年末転居したばかりだという中山浩彰さん(30)は、サシバがベニアジサシを捕らえる瞬間を激写。「早朝、大瀬海岸で子育て中のアジサシを撮っていた。サシバの襲来は予想外だった」と撮影当時を振り返った。
企画した瀬戸内町の川崎聖一郎さん(37)は「13人の個性が凝縮された写真展になった。見にきてくれた人が写真を始めるきっかけになればうれしい。(カメラ部は)年齢・性別・所属にこだわらず、世代を超えた交流の場。形にこだわらず広がっていってくれれば」と語った。
25日まで開催される。