日本橋で「徳之島の特産品」販売

お薦めの商品をPRする(左から)太捺貴さん、富本哲史さん、森太陽さん


出身者ら大勢の人でにぎわう特設テント

徳之島高校生 授業で考案した品も
来場者と交流、笑顔で応対

 【東京】徳之島高校(植田勇一校長、261人)の生徒3人が7月28日、中央区日本橋で「徳之島の特産品」販売を行った。生徒自ら考案した商品の試食販売やアンケート調査も実施。訪れた出身者や島外の人たちとの交流も行われ、笑顔で応対していた。

 イベントは、全国離島のアンテナショップ「離島百貨店」であった。21~28日に行われた、徳之島町、JALほかが協賛したプロジェクトの「徳之島ウイーク」の最終日を「徳之島高校デー」として、生徒が試食販売とアンケート調査を実施。生徒の学びと、徳之島の観光・特産品PRを主な目的にした初の試みとなった。

 峰岡歩嬉(ほこら)さん(2年)のシマ唄が流れる店にやって来たのは、生徒会長の森太陽(2年)さん、副会長の富本哲史さん(3年)、太捺貴(ふとりなつき)さん(2年)。

 店頭に特設されたテントには、ジェラート、ジャム、ドリンクなど徳之島町の商品に加え、「よもぎもっちー」(総合的な探究の時間JALプログラム企画)など授業で生まれた商品も並べられた。「カリッと黒糖」は、富本さんが企画考案に携わった。富本さんは「カリッとした新触感が魅力です。その後なめてもいい。一粒で2度おいしいですよ」とお薦めポイントを説明。パッケージまで、丸1年かけて誕生したという。

 太さんは「徳之島に興味を持ってくれたらうれしい」、森さんは「自分たちの商品が、都会の人たちにどう受け入れられるか楽しみ」と話した。3人は、それぞれ緊張感を含んでいたものの、出身者らと言葉を交わすうちたちまち笑顔に。張り切って商品をアピールし、3時間ほどでほぼ売り切った。同校の本田誠教頭は「いい機会なので、島の先輩たちと交流してほしい」と目を細めていた。

 神奈川県から息子と共に訪れたという80歳代の女性は「郷友会で情報を知って伺いました。とてもいい企画ですね。高校生からパワーをいただきました」と笑顔で商品を買い求めていた。