真夏日が続く中、観光客でにぎわう龍郷町のハートロック
記録的な猛暑が続く中、迎えたお盆休み。奄美大島では16日も朝から青空が広がり、奄美市名瀬では最高気温が33度を超えるなど暑い日が続く。行楽地では、県内外から昨年を上回る旅行客や家族連れが訪れ混雑していた。特に暑さがしのげる海辺のレジャーや観光施設は人気のようだ。
龍郷町の東海岸にあるハートロックでは、午前10時31分の干潮時刻に合わせて多くの人が訪れ、記念撮影などでにぎわっていた。東京都から夫婦で来た平井翔太朗さん(32)は「マリンブルーの海がきれい。ナイトツアーも予約している。自然を楽しんで仕事と暑さの疲れを癒やして帰りたい」と声を弾ませていた。
奄美市住用町の奄美大島世界遺産センターでは、夏休みに入ってから1日の入館者数は800~900人で推移。お盆を迎えたここ4日間は、昨年を上回り千人に迫る多さで、このままいけば月間最多の入館者数を更新する勢いだという。担当者は要因について「(格安航空会社)ピーチの運航が大きいのでは」と分析する。
同市名瀬にある大浜海浜公園でも、夏休みに入り昨年を上回る行楽客が訪れている。特別なイベントを催しているわけではないが、「例年より2割以上多い」。一方、キャンプなど屋外活動の利用者は減っているようで、「詳しい理由は分からないが、暑さが関係しているのかも」と話す。
同所で海水浴を楽しんでいた東京都から来た4人家族は「暑い時間帯は海で泳ぎ、涼しい夕方頃から車で観光したい」と涼に配慮し旅を満喫していた。
気象庁の週間予報によると、Uターンがピークを迎える18日にかけて奄美市では湿った空気の影響により、曇りや雨となる所がある。最高気温は30~33度とやや落ち着くものの、週明けから来週末にかけては32~38度と予報しており、また厳しい暑さが戻りそうだ。