シマ唄の聴き比べライブ開催

「ハゲー音頭」を全員で披露し、会場は熱気に包まれた

笑顔で記念写真に納まる出演者と参加者ら

満員の参加者を魅了

 【東京】都会で奄美のシマ唄が響き渡る――。7月13日、江戸川区の居酒屋で「奄美うたくらべVOL3」と銘打ったライブがあった。熱気あふれる店内には、三味線と唄、チヂンが響き渡った。80人満席の店内で参加者は笑顔でイベントを堪能していた。

 ライブはJR中央・総武線「小岩駅」南口から程近い「沖縄料理居酒や こだま」(南小岩7の27の16)であった。シマ唄島料理の店「ならびや」(奄美市名瀬)店主で元刑事の和田孝之さんが企画したもの。ヒギャ唄、カサン唄のそれぞれ2人参加してもらい聴き比べてもらうライブイベントの第3弾。奄美ファンの舟貝英伸さん、奄美2世の林法義さんが第1回から協力している。

 牧岡奈美さん、森田美咲さん、藤田晶さんのほか、辻美里さんが初参加した。「朝花節」に続いて、第1部は「長雲節」、「豊年節(請けくま慢女)」などをそれぞれ熱唱した。都内から参加した70歳代の男性は「同じと思っていたものでも唄い方も違うし、意味も微妙に違う。シマ唄はとても奥が深いね」と納得していた。

 休憩などを挟んで第2部は、おなじみ和田さんの「ハゲー音頭」を全出演者がサポートし、会場は熱気が上昇。和田さんに紹介されたメンバーは、それぞれ好きなシマ唄を披露。「塩道長浜節」「欄干橋節」などの成り立ちなどが、改めて説明され、参加者は聴き入っていた。

 「新メンバーに美里ちゃんも来てくれて、うれしかった」と牧岡さんが振り返れば、初参加の辻さんも「尊敬する大先輩と唄えて、新鮮で楽しかった」と笑顔だった。和田さんは「いつも多くのファンに来てもらえ、感謝している。毎年やっていきたいですね」と毎回満員のイベントに意欲を燃やしていた。「喜界やよい島」「ワイド節」で手拍子、踊り、ハトが天井にこだました会場は、六調で最高潮に。みな満面の笑顔で名残惜しい時間を堪能していた。