鹿児島大学の田金秀一郎准教授が参加者に植物の説明をしている
鹿児島大学の研究者と学ぶ第1回奄美自然体験プログラムが19日から始まった。鹿児島市内・県外の小学4年~中学2年生が対象で、この日は龍郷町の奄美自然観察の森で、植物・生き物観察があり、担当教員5人、学生ボランティア3人と児童生徒と保護者約20人が参加した。
同大学の井戸章雄・副学長は、「小中学生に大学の先生の研究する姿を見てほしい」と話した。科学へ興味を誘うとともに、同大学の教育・研究の成果を研究者とともに学ぶ機会とするのが目的。
午後1時半、3班に分かれて駐車場から森内へ出発した。1班を受け持った同大学・総合研究博物館の田金秀一郎准教授のグループでは、森へ入って10分もたたないうちに「いた、いた」とオオトラツグミとみられる野鳥を見つけると参加者たちは双眼鏡で観たり、スマートフォンで動画を撮ったりした。
少し歩くと、田金秀一郎准教授がガラスヒバァの子どもを見つけて捕まえ、参加者たちに触らせたりした。ヤスデやイモリがいたり、シダやクワズイモ、アコウの大木など、森の生き物のことを田金准教授の説明を聞きながら参加者は熱心に観察していた。
鹿児島市の萩原悠翔君(山下小5年)は「オオトラツグミとみられる野鳥が人間に警戒してない姿が不思議だった。カヌー体験が楽しみ」と笑顔で話した。
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今後の日程は次の通り
20日午前9時半~正午、あやまる岬で自然科学関係の体験▽午後1~5時、鹿児島大学奄美群島拠点奄美分室で磯の生物観察、採集した生物の観察▽午後8時半~野生生物観察。
21日午前11時半~午後1時、黒潮の森マングローブパークでカヌー体験▽午後2時~同大学奄美群島拠点奄美分室で干潟の生物観察。