龍郷町立中学校在り方検討委員会の碇山和宏委員長(左)から、報告書を受け取った竹田泰典町長
在り方検討委、町長に報告書
龍郷町
龍郷町立中学校在り方検討委員会(委員長・碇山和宏教育長)は20日、龍郷町役場で竹田泰典町長に報告書を提出した。検討委員会は、生徒数の推移や部活動の現状、クラス編成、高校受験、思春期の生徒への心身のケア環境の整備などを考慮し、3中学校の1中学校統合を早急に検討すべきとした。竹田町長は「町としての方向性を決めるとともに、町民、議会の意見を踏まえ、方向性を決めていく」と語った。
検討委委員会は、2023年11月に発足し、3中学校長、PTA会長、各校区区長代表、各校区議員代表など17人で構成。少子化問題、学習、部活動などの教育環境や、同6~7月に龍北中、赤徳中校区の全世帯を対象に実施した「学校の在り方に関するアンケート」の結果などを踏まえ、3回の会合で議論を深めてきた。
この日は、碇山委員長及び里園一樹事務局長が町長室を訪れ報告書を提出。碇山委員長は「高校受験や部活動を考慮した。1学年2学級以上になれば、クラス替えもでき、コミュニケーション能力を養うこともできる」と述べた。
竹田町長は「何十年と議論されてきた問題。子どもたちの将来を考え、真剣に考えていく」と話した。
24年4月現在の生徒数は、龍南中135人、龍北中8人、赤徳中38人。龍北中は1・2年生が複式学級、赤徳中は各学年1学級編成となっている。また、部活動は、他校との合同チームでの活動や校舎の老朽化なども報告書では示された。