徳之島高生が実行委員に

実行委員としての意気込みを語る森太陽さん

高校生サミットへの思いが披露された記者会見風景

来年開催の「アイランダーサミット」

 【東京】徳之島高校(植田勇一校長、261人)の森太陽さん(2年)が2日、千代田区霞が関の文部科学省記者会見室で「アイランダー高校生サミット」の記者会見に臨んだ。各地から出席した実行委員の大学生、高校生らと共に堂々と島の魅力などを笑顔で発表していた。

 同サミットは、2023年12月に続いて2回目。地域人材の育成に取り組む大正大学(豊島区西巣鴨)と、全国136の離島関係市町村で組織する(公財)日本離島センターが主催し国土交通省が後援(予定)している。25年1月26日に開催する「アイランダー高校生サミット2024」に先立ち、高校生と大学生による実行委員会を立ち上げたもの。

 田中晴樹実行委員長(大正大4年、島根・隠岐島前高出身)による、概要の説明などに続いて実行委員となった生徒が順にあいさつ。サミットに懸ける意気込みなどを宣言した。北海道・奥尻高校、広島・大崎海星高校、沖縄・宮古高校の生徒らと共に会見に臨んだ徳之島高校の森さんは、やや緊張した表情でマイクを握った。「離島に住んでいるという共通点でつながった高校生と一緒に、島の抱える問題点を解決するため」と参加した理由を説明。そのうえで「終わった後も、アイランダー高校生サミットというコミュニティーでつながっていきたい」と堂々と語り、大きな拍手が送られていた。

 大正大学の山内洋副学長は「みなさん、しっかりとした会見でした。これを機に1月の大成功につなげてほしい」と期待していた。

 奄美群島から初めての実行委員会メンバーとなった森さんは、サミット終了後「長寿、子宝などのほか、優しさ、温かさなど島の人の魅力も伝えていけたら」と本番(1月26日)に向けて意気込んでいた。当日は、離島の高校生(離島から本土の高校に通学している生徒、離島に住みながら通信制高校に在籍する生徒等も)を対象にオンライン(無料)で開催され、100人程度の定員で実施される予定となっている。