災害時の連携協定締結

災害時の相互連携協定を締結(左から森田天城町長、瓜生・NTT西日本鹿児島支店長)=21日、天城町

通信インフラ早期復旧へ
天城町とNTT西日本

【徳之島】天城町(森田弘光町長)と西日本電信電話(NTT西日本)㈱鹿児島支店(瓜生昌史支店長)は21日、「災害時における相互連携に関する協定」を締結。暴風、豪雨、地震などの発生及び発生のおそれがある場合、相互に連携して通信インフラの早期復旧にあたる。県内自治体とは8例目、奄美群島では昨年12月の与論町に次ぐもの。

同連携協定(内容・要旨)は、①平時から連絡体制を確立し、災害発生時は通信障害情報など必要な情報の共有に努める②災害発生時、同社所有の設備(電柱など)が同町の管理する道路の通行に支障を来たした場合、連携して通行を確保、緊急輸送道路などは優先的に実施③通信障害復旧作業のため、町に対し必要箇所の道路啓開(けいかい)作業を要請できる―など計7項目。

天城町役場で双方の代表5人ずつが列席して協定締結式があり、森田町長と瓜生支店長が調印した。

森田町長はあいさつで、能登半島地震や豪雨災害などを例に「災害はいつどこで起きるか分からないが一般常識に。私たち行政はその地域に住む人々の生命財産を守るのが第一。情報化社会の中、NTT西日本さんと情報通信をしっかりと確保するのも第一義」とも強調。

瓜生支店長は「災害発生時は町民の皆さんの安全を一番に考え、通信の確保に全力を尽くしていきたい」。また、同町当部集落地区に導入したワイヤレス固定電話の技術例も含め、「今まで培った知見とノウハウをしっかりと提示し、安定品質の確保に尽力したい」など述べた。