ウミガメ産卵地を守ろう

徳之島町商工会など初の3団体合同、海岸清掃ボランティアで汗を流し合った参加者たち=18日、同町諸田海岸(提供写真)

諸田海岸でボランティア清掃
徳之島町商工会など3団体

【徳之島】ウミガメ産卵地をきれいに――。徳之島町商工会、徳之島ライオンズクラブ、徳之島掃除に学ぶ会の3団体は初の合同取り組みとして18日、同町諸田海岸(別名・シンデ浜)のボランティア清掃に汗を流した。

ウミガメが安心して上陸産卵できる海浜環境、快適な海水浴場の環境保全を―など初の合同開催をアピール。同町商工会の青年部員を中心に18人、ライオンズクラブから5人、掃除に学ぶ会から3人の計26人が参加した。

炎天下、参加者たちは駐車場から砂浜まで約20㍍の急こう配を体力勝負で往復。手分けして拾い集めた漂着ごみはボランティア袋で45袋分。ほかに、漁具の大型ブイ30個や係留用大型ロープなども汗だくで回収。資源物リサイクルの分別作業にも力を合わせた。

町商工会の西田裕二会長はあいさつで「漂着ごみは尽きないが、一つ拾えば、一つきれいになるとの気持ちが必要」。ライオンズクラブの金子稔会長は「漂着ごみの多さには驚いた。今後は、団体会員の拡大も図り、ボランティア清掃活動を推進していきたい」とアピール。

ちなみに県希少野生動植物保護推進員・日本ウミガメ協議会員の池村茂さん(同町)によると、同海岸へのウミガメの産卵上陸回数は昨年が10回、今年はこれまで4回確認。「オカヤドカリたちも含め島内の産卵最適地の一つとなっており、環境保全への清掃活動は大変ありがたい」と話していた。