大勢の観客が訪れにぎわった志戸桶盆まつり(提供写真)
盆まつりにぎわう
喜界町志戸桶集落
夏の風物詩「志戸桶盆まつり」が16・18日の2日間、喜界町の志戸桶集落であった。ちょうちんが並ぶ夜空の下、老若男女の踊り手たちがやぐらを囲んで盆踊りや八月踊りで躍動。ダンスや民謡の余興衆も会場を盛り上げ、集落に活気の輪を広げた。
志戸桶青年団(三田美将大団長)が主催。祭りの歴史は30年以上にのぼる。町指定文化財「志戸桶八月踊り」など元々踊りが盛んな集落だが、旧盆でもみんなが集える場をつくろうと、若手有志が主導し盆踊りも始めた。18日も集落内外から多くの観客が訪れ、夜11時を過ぎても会場は熱気に包まれていた。
盆踊りは、みんなが仲良く踊れるよう「ワイド節」や「21世紀音頭」といったなじみある曲が以前から踏襲されている。曲が流れだすと、送り盆を終えた家族らが次々と輪に加わり手踊り。子どもも大人も一緒に白熱した。
余興ではエイサーやフラダンス、プロレス姿の団員らが会場のにぎわいに拍車を掛けた。かき氷や焼き物、ビールなどの飲み物が並ぶ屋台も盛況で、子どもたちは夜店ならではのゲームや昔遊びに声を上げていた。
青年団の男性は「たくさんの人に来場いただき、サイコーの祭りになった。ウヤフジ(祖先)から子どもたちまで喜んでいただけたと思う」と感謝し、「八月踊りなどの文化も大事にする集落。(興味ある人は)移住してみては」と笑顔で話した。