空の便欠航、宿泊客足止め

28日も全便が欠航し、閉館となった奄美空港ターミナルビル

「帰る予定が延泊」空港ビルの閉館続く
台風影響

 非常に強い勢力まで発達した台風10号は速度がゆっくりのため、影響が長期化している。交通機関では海の便だけでなく空の便も欠航が続いており、奄美大島の宿泊施設では関西、関東方面から来島した宿泊客が移動できず延泊が続いている。

 奄美市内でホテルやレンタカーなどを営む向井純一さん(47)は「空の便は28日まで3日間、欠航が続いている。今回の台風は進路が急に変わったこともあり、奄美への影響が予測できなかった。きょう(28日)帰る予定だったお客さまの中には、改めて航空便の予約をしようにもなかなかできないという話だった」と話す。

 喜界島、奄美大島北部の一部は27日から暴風域に入り荒天が続いた。「島内の観光もできず申し訳ない気持ち。外に出ることもできず室内で過ごしている。外食もできないことからコンビニで軽食を購入するなどして対応している」(向井さん)。お盆の多客期を過ぎ、この時期は航空運賃が比較的安いこともあり来島する観光客は多いという。レンタカーについて向井さんは「27日に予約のキャンセルがあったが、利用者の滞在が続いていることもあり、大きな影響はない」としている。

 県港湾空港課によると、28日も空港発着便が全便欠航した関係で、奄美空港、喜界空港の両ターミナルビルは閉館となった。