鹿児島下り便31日各島入港

鹿児島新港で多量のコンテナを積み込む荷役作業が行われたマルエーフェリー運航の「フェリー波之上」。30日に出港し、下り便として31日に名瀬港などに入港する(30日、鹿児島新港)

奄美・沖縄航路の運航再開 食料品不足解消へ
喜界航路は 31日臨時便、1日入港へ

 台風10号の影響で海の便は欠航が続いていたが、鹿児島・奄美・沖縄航路は30日の鹿児島新港発下り便から運航が再開され、31日朝の名瀬港を皮切りに各島に入港する。喜界航路は31日に臨時便を運航、喜界島への入港は1日になる。

 30日出港はマルエーフェリー運航の「フェリー波之上」。同社によると、台風接近中は熊本県の八代港に避難していた関係で、同日に同港を出港し鹿児島新港へ移動。これにより通常は午後6時に出港だが、1時間半前後遅れの夜に出港。翌31日の奄美群島各港への入港も通常の時間帯より1時間半前後遅れる見通し。鹿児島新港での荷役作業により積み込まれたコンテナなどの貨物は満載状態で、乗船客も約200人が予約したという。

 同航路の運航は23日から欠航となっていた。定期船の長期欠航は物流に影響する。島外から貨物が届かず、スーパーなど小売店は牛乳など乳製品や生鮮食品の品ぞろえができない状態だが、徐々に回復しそうだ。なお、同航路のマリックスラインの運航は31日の鹿児島新港発下り便「クイーンコーラルプラス」から再開。同日には那覇港発の上り便「クイーンコーラルクロス」も通常運航を再開する。

 喜界航路を運航する奄美海運は30日の出港はなし。31日に臨時便として「フェリーあまみ」を鹿児島・喜界・名瀬・古仁屋・平土野間に運航する。鹿児島港北ふ頭発は通常の午後5時半を予定しており、喜界島の湾港を皮切りとした各港への入港は1日になり、その日で上り便として鹿児島へ折り返す。

 定期船のほか、貨物フェリーも31日に佐大熊港(奄美市名瀬)を始め各港に入港する。