第16回一般財団法人山田明基金表彰式

山田明代表取締役社長(中央)から賞状を受け取った奄美沖洲会の伊東哲司会長代理(左)と愛知沖洲会の佐藤さおり会長(右)=1日、和泊町

愛郷部門に奄美、愛知の両沖洲会
島との絆を強く

 【沖永良部】山田企業グループ創業75周年記念式典「第16回一般財団法人山田明基金表彰式」が1日、和泊町のホテルシーワールドであり、愛郷部門に奄美沖洲会(中村彰雄会長)と愛知沖洲会(佐藤さおり会長)の2団体が選ばれた。

 山田企業グループは今年で創業75周年を迎えた。同基金は、創業60周年となる2009年に創設され、各分野で活躍している地元出身者や沖永良部島にゆかりのある個人・団体を選び表彰している。今回、新型コロナウイルス感染症の影響で5年ぶりの開催となった。

 奄美沖洲会は、1922(大正11)年に名瀬沖洲会として発足。沖永良部島の振興を願い、地域に根差した活動を行いながら、全国の沖洲会との交流を図ってきた。会員数約80人。

 愛知沖洲会は、1983(昭和58)年発足。「元気がでる ときめく 発展する」をスローガンに全国の沖洲会との交流や郷土の振興発展に貢献してきた。会員数約70人。

 式には、地域住民約80人が出席。同グループの山田明代表取締役社長から奄美沖洲会の伊東哲司会長代理(63)と愛知沖洲会の佐藤会長(51)に表彰と盾、金一封が贈られた。

 山田代表取締役社長は「時代が進み、島への愛郷心がだんだんと薄れてきているが、今回表彰した2団体には、これからも継続した活動ができるよう応援していきたい」と激励した。

 伊東会長代理は「会員が減少しているので、表彰を機に沖永良部2世や3世にも声を掛けて会の存続を図っていきたい。100年を超える歴史を守り続けていきたい」。佐藤会長は「全国に8支部ある沖洲会が、お互いに交流して輪を広げることで沖永良部島との絆も深まる。これからも島のために貢献していきたい」と語った。