瀬戸内町のみらいはうす開所式

みらいハウスのスタッフ紹介(2日、瀬戸内町古仁屋)


ボルダリングや運動器具が並ぶみらいはうすの室内(2日、瀬戸内町古仁屋)

児童福祉を担う施設の門出祝福

 瀬戸内町古仁屋の社会福祉法人潤生(じゅんせい)会(藤野修一理事長)は2日、整備を進めてきた児童発達支援・放課後等デイサービス保育所等訪問支援施設「みらいはうす」を開設し、開所式があった。同町の鎌田愛人町長ら関係者らが出席。町の児童福祉を担う施設の新たな門出を祝福した。

 みらいはうすは潤生会保育園(瀬戸内町瀬久井)に隣接しており、デイサービス施設を改装。今年5月から工事を開始し、7月末に完成した。延べ床面積は約110平方㍍。段差がないバリアフリー設計で、同町の海をイメージした色調。床や壁には木材を使用し木の温かみを感じつつ、壁面には町内初めてとなる巨大な石をつかんで登って楽しむボルダリングや、鉄骨に専用のロープを下げた運動器具の設置も可能。定員は児童発達支援、放課後デイサービス合わせて10人。

 開所式で同法人の藤野理事長は「今年3月から児童発達支援、放課後等デイサービス及び保育所等訪問事業を一体的に実施する事業の開設に向けて準備を進め、本日開所する運びとなった。障がい者福祉、高齢者福祉、児童福祉事業が同じエリア内で展開できる総和性ができることは各分野のスタッフにとっても大きな喜び。また、交流を深めることにより、相互理解醸成が図られる」とあいさつ。鎌田町長は「養護老人ホーム寿老園の開設や保育園の開設など地域の子育て支援に貢献していただいた。この施設が本町の福祉行政や課題を見据えた展開を実施しており、行政としてもありがたく感謝している」と謝辞を述べた。

 みらいはうすの泰瀬里奈管理責任者は「木のぬくもりを感じることができるいい施設ができた。地域のために職員と一緒に力を合わせて頑張りたい」と語った。

 施設は2日午後から利用を開始した。見学などについての問い合わせは電話0997・76・3025同施設へ(平日のみの受け付け)。