被災者をヘリでつり上げ機内に収容する訓練(6日、知名町大山総合グラウンド)
土砂災害に備え連携確認
【沖永良部】沖永良部2町による合同防災訓練が6日、知名町の大山総合グラウンドであった。消防や警察、自衛隊など8機関から106人が参加。土砂災害に備えて、情報伝達や人命救助などの連携を確認した。
台風による大雨で土砂災害が発生したとの想定。土砂に埋もれた車内から被災者を救助する訓練を行った。
消防団や警察、自衛隊らが連携して車のドア付近に積もった土砂や木材、岩石などを除去。消防隊が資機材を使ってドアを切断後、車内から被災者を救出し、到着した県の防災ヘリが約30㍍上空まで被災者をワイヤでつり上げ、機内に収納した。
訓練後は、自衛隊や消防隊による資機材展示のほか、陸上自衛隊によるカレーの炊き出しも行われた。
訓練統監を務めた知名町の今井力夫町長は「沖永良部は台風や大雨による災害発生のリスクが高い。今回多くの機関が参加し、実際の災害に即した訓練を行うことができた。災害に対応するため、まずは自分の身は自分で守るという意識の大切さを住民に呼び掛けていきたい」と話した。