伊仙町立犬田布小6学年を皮切りに始まった「オンライン英会話」=9日、伊仙町
ネイティブ英語で対応した講師ら
【徳之島】伊仙町教育委員会は9日、同町立犬田布小学校(菊池悟校長)の6年生(7人)の「外国語」授業を皮切りに、海外の講師陣と1対1のマンツーマンで英会話レッスンを受ける「オンライン英会話」をスタート。町内の全8小学校5・6年生、3中学校が対象。県内でも初の取り組みという。
同町教委が掲げる目標指標(KPI)の一つ「英検合格率日本一の町(島)=伊仙町!」の一環。結果として、「子どもたちが英語で世界自然遺産の観光案内をする町(島)。観光にきた外国人とのやり取りができなくても、コミュニケーションを取ることに躊躇(ちゅうちょ)しない児童生徒」の育成も目指す。
オンライン英会話レッスン(授業)は、フィリピン国の講師陣と児童生徒一人一人が外国語(活動)及び外国語・英語科の授業時、タブレット端末で10分間ずつ、各児童生徒のレベルに合わせてオール英語で細かい発音をチェックする。テキストと講師が個々の一画面に表示して、ヘルプボタンも設けて円滑にサポート。画面には、講師も児童生徒も言葉以外に書き込みでもコミュニケーションが取れる。
初レッスンで犬田布小6年生たちは、ちょっぴり緊張した表情の中にも、講師陣の問いかけに、「Hello Yes Ican hear you(こんにちは、はい、聞こえます)」と個々に答えるなどオンライン国際交流を開始。あっという間の10分間だったが、児童たちは感動冷めやらぬ表情だった。
児童の北澤銀治君(6年)は「初めて1対1で外国人と話したが、質問を理解して答えるのが結構難しかった。これから単語と発音をいっぱい覚えて、スムーズに話せるようになりたい。将来の夢はメジャーリーガーです」とにっこり。
菊池校長は「ALT(外国語指導助手)も入ってはいるが〝1対全体〟が現状。個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実が求められている。オンライン会話では毎回、人(講師)も替わる。これから国際社会に入っていくうえでは重要と思う」と感想を語った。
オンライン英会話は専用の予約サイト(教育開発出版㈱)で1年間の一括予約も可能。伊仙町教委は、町内の全小学5年生(外国語活動)・6年生(外国語)、中学生(英語科)に順次導入していく。