県は10日、県内の100歳以上高齢者(9月1日現在)を発表した。県全体の100歳以上者数は男性216人、女性1809人で、前年度比61人増の2025人となった。大島地区(奄美群島12市町村)は男性18人、女性187人の計205人で、前年度と同じ。10万人あたり100歳以上者人口は地区別で大島が引き続き県内最多で、他を大きく上回っている。大島地区で今年度中に100歳を迎える数は88人。
100歳以上高齢者は、今年9月15日時点で満100歳以上(1924〈大正13〉年9月15日までに生まれた人)となる人数。今年度中に100歳を迎える(迎えた)高齢者数は、24年4月1日から25年3月31日までに生まれた人を対象としている。
高齢者生き生き推進課によると、人口10万人あたりの100歳以上高齢者人口は県全体で130・73人。全国の状況がまだ公表されていないため全国順位は不明だが、前年度(125・66人)は全国第4位だった。今年度は前年度を5・07人上回っている。地区別で大島は205・30人となり、前年度比3・33人増加、県内で唯一200人台を突破した。大島に次ぐのは南薩(185・42人)で、北薩(157・21人)と続き、両地区とも大島との差があり、奄美群島は引き続き「県内一の長寿地域」を誇っている。
大島地区の100歳以上高齢者数を市町村別にみると、奄美市が54人で最多だが、前年比で6人減少した。以下、徳之島町28人、瀬戸内町21人、天城町20人などの順。100歳以上者は全市町村に存在する。
今年度中に100歳を迎えるのは県全体で1018人(男性140人、女性878人)となり、前年度比5人減少。大島地区は男性13人、女性75人の計88人で、同17人減少した。市町村別で大和村のみゼロだった。
県内最高齢者は、さつま町の髙下(こうげ)マサヲさんで111歳。男性は出水市の與儀仁助さんで108歳。
大島地区の市町村別100歳到達者は次の通り。
奄美市23人(男性1人、女性22人)、宇検村1人(女性)、瀬戸内町13人(男性2人、女性11人)、龍郷町7人(男性2人、女性5人)、喜界町7人(男性1人、女性6人)、徳之島町10人(男性2人、女性8人)、天城町7人(男性1人、女性6人)、伊仙町9人(男性3人、女性6人)、和泊町5人(男性1人、女性4人)、知名町5人(全て女性)、与論町1人(女性)