社会科・自由研究コン審査会始まる

社会科作品・自由研究コンクールの審査にあたる民間企業・団体の担当者たち

作品268点、民間視点で評価
大島地区小社研

 奄美群島の小学3年生以上を対象にした大島地区社会科作品・自由研究コンクールの審査会が10日、奄美市の名瀬小学校で始まった。今年度は民間から企業・団体を募り、協賛や後援のほか、審査員として参加。担当者らは真剣なまなざしで児童らが探究した夏の成果などに見入っていた。

 群島内の教員らでつくる大島地区小学校社会科研究会(会長・住友智光龍郷小校長)が主催。審査を通じて、児童の社会科に対する興味や関心を深めようと毎年開いている。

 これまで教職員で行われた審査会は、今年度は民間の企業や団体も参加。住友校長は「これまでとは異なる視点で評価をいただき、子どもや職員が身近な社会に目を向ける機会になれば」と期待した。

 作品は同日現在、群島内小学校から選抜された計268点が集まった。3年生45点、4年生60点、5年生85点、6年生78点で、この日は企業や団体の担当者が会場で審査し、それぞれの賞を慎重に決めていった。

 審査を終えた奄美群島地域産業振興基金協会の黒田康則理事長は「情報収集能力に優れており、住んでいる地域の研究も多く、本当に素晴らしい」と評価。「こうしたやり方、こうあるべきという姿、われわれも学ぶことが多かった。地元企業としても聞き入れたいアイデアがたくさん見られた」と話した。

 企業審査は12日もあり、20日の支部会の審査を経て最優秀賞など全ての賞が出そろう。