丁寧に歌い上げる城南海さん(右)。左はきなみうみさん=提供写真
【東京】奄美出身の歌手・城南海さんが8月31日、品川区のKIWA TENNOZでコンサートを行った。満員のファンで埋め尽くされた会場で、城さんは「自分の何げない世界観を歌うことができました」と言葉を弾ませた。同時に7年半ぶりに「THEカラオケ★バトル」(テレビ東京系列)への出演もサプライズで発表し、15日に注目の歌声が披露される。
城さんは台風10号の影響が心配される中、笑顔で登場した。コンサートは最新アルバム「爛漫(らんまん)」を引っ提げての全国ツアー「DUO TOUR2024~爛漫~」の最終日としてあった。
「素の自分に戻って歌えました」とアルバムを振り返り、「『陽だまりのワルツ』は、普段使っている言葉で、自分でもどきどきしながら作りました」「『柔らかな檻(おり)』は、自分の中の引き出しを出してはしまいました。聴く人のつらかった思い出、自身を抱き締めてくれるような、そんな曲であったらいい」など、曲に対する思いやエピソードをファンに明かした。
また「『私だけの海』を歌うと、夕日だけの海を眺める島にいた自分を思い出します」。夢を抱いて古里を後にした奇跡をたどるよう、目を閉じて口にしていた。「デュオツアー」と称しアルバムで編曲に関わったきなみうみさんとの息もぴったり。収録11曲を順に、伸びやかな声で会場に響き渡らせた。
「ここで発表があります」と観客席をざわつかせた城さんは「7年半ぶりにカラオケバトルに出演しま~す」と満面の笑顔で宣言。アンコール(昼の部)では、「爛漫」と歌の花を咲かせたデビューのきっかけとなった「童神」を三味線とともに披露、会場は温かな拍手に包まれていた。
17年3月15日「春のグランプリ4時間スペシャル」以来の注目の「THEカラオケ★バトル2024 最強王者決定戦」は15日にテレビ東京系列で午後6時半から。「10冠絶対女王」城さんの歌声が響き渡る。