「島人ぬ宝」を熱唱する安田奄美市長(左下)(12日、奄美市名瀬)
南中ソーランを披露する職員たち
安田奄美市長が熱唱も
国立療養所「奄美和光園」(馬場まゆみ園長)で12日、敬老の日(16日)を前に2024年度敬老祝賀会があった。職員や来賓ら約80人が参加。入所者の長寿と健康を願った。
同園での敬老会実施は恒例行事だったが、ここ数年新型コロナウイルス感染症の影響などで中止や縮小を余儀なくされていたが、今年は通常開催となった。
敬老会で馬場園長は「一人も欠けることなく、今年も敬老会を迎えることができた。これからも元気で毎日を過ごせるように、余興では歌って踊って1年分の英気を養ってほしい」とあいさつ。来賓を代表して安田壮平奄美市長は「入所者の皆様の元気が奄美の元気につながっている。なかには97歳を超えて元気に過ごされている方もいらっしゃると聞く。ご健勝を祈るとともに、市としてもいつまでも元気で過ごせる地域づくりをしていきたい」と語り、「ハンセン病に対する正しい普及・啓発活動に努めたい」と述べた。
同市から敬老祝い金と同園から記念品としてタオルセットが入所者に贈呈され、後半の余興は職員の「朝花節」で開幕。入所者によるカラオケや職員による「南中ソーラン」などが披露され、安田市長も「島人ぬ宝」を熱唱し、花を添えた。
同園によると今月1日現在の入所者は11人。平均年齢は88・5歳で最高齢は97歳の女性だという。