全国23自治体など25人が参加して始まったB&G財団「センター・インストラクター養成研修」(開講式)=13日、天城町
【徳之島】公益財団法人B&G財団(東京都港区、前田康吉会長)の第10回センター・インストラクター養成研修が13日、北海道から熊本県まで全国23自治体や団体職員ら25人が参加して天城町B&G海洋センターを拠点に始まった。海洋性レクリエーションの知識や技能を学び、青少年の健全育成、地域住民に親しまれる指導者を目指す。期間は10月15日までの33日間。
同養成研修は、同海洋センター・クラブ所在自治体の職員や担当者を対象に、海洋性レクリエーション自然体験活動などを通じて、青少年の健全育成と地域住民の健康づくりを推進。さらに地域コミュニティの活性化を担う指導員の養成―などが目的。1976年から4千人超の指導者を育成している。
会場は沖縄県本部町が中心だったが、一昨年夏からは施設・設備が整った天城町も会場に加えて今年で3回目。水泳・カヌー、SUP(スタンドアップパドルボード)の実技練習をはじめ、リスクマネジメント研修や普通救命講習、障がい者対象の指導実習などのほか、天城町民体育祭(10月)への参加交流も予定している。
同町B&G海洋センター体育館であった開講式で、B&G財団の菅原悟志理事長は研修生たちに「この1か月間、必死になってさまざまなことを学び立派な顔でここ(閉講式)に集まり、天城町を第二の古里に。町民体育祭も昨年の〝大惨敗〟からもうちょっと頑張ろう」などと激励した。
森田弘光町長も歓迎あいさつで「誰ひとり脱落することなく閉講式を迎えることを心から望んでいる。町民体育祭では11番目のチームとしてパフォーマンスを」と期待。
研修生を代表して同財団職員の片瀬めいさん(26)=東京都=が「全国から集まった仲間と切磋琢磨(せっさたくま)して、天城町をはじめ地域住民に愛されるインストラクターを目指します」と誓いのことばを述べた。
研修生の1人・西尾涼太さん(26)=三重県いなべ市職員=は感想で「初の徳之島は海がとてもきれい。初めて知った闘牛も観たい。研修はかなり厳しいと先輩から聞いてきたが、全員で合格できるよう頑張りたい。台風(13号)も体験の一つにしたい」と話した。