喜界町W選・告示まで1週間

ダブル無投票の可能性も

 任期満了に伴う喜界町長・町議選(24日告示、29日投開票)は、告示まで1週間となった。立候補に必要な書類の事前審査を町役場で行ったが、町長選は2選を目指す現職の隈崎悦男氏(70)陣営のみの出席で、無投票の公算が大きい。町議選も定数12に対して12人の関係者の事前審査にとどまっており、このまま無風が続けば、二つの選挙で投票機会のない「ダブル無投票」になる可能性もある。

 町長選を巡っては、続投を目指す隈崎氏が3月定例会の本会議で立候補を表明した。前回2020年の選挙では新人2人が20年ぶりに選挙戦を繰り広げ、隈崎氏が102票差のし烈な争いを勝ち抜いた。ただ、今回は現時点で他に立候補の動きはなく、無投票の可能性が濃厚となっている。

 一方の町議選に向けては、8月23日に行われた立候補予定者説明会には計13陣営が出席した。町選管事務局によると12陣営が事前審査を受けており、新人1人がまだ臨んでいない。新人1人は出馬しない意向を示している。

 町議の現職11人で選挙に挑む予定は7人。PRチラシを配布するなど後援会活動を展開している。新人は5人が動いており、集落を中心にあいさつ回りを行うなど、支持拡大に奔走している。

 町議選の立候補者が定数と同じ12人だった場合、同町議選では初の無投票になる。ただ、告示まで1週間と迫っても擁立の動きに対する憶測は消えることがなく、選挙戦に突入するのかは予断を許さない。

 立候補者の届け出受け付けは24日の午前8時半から午後5時まで。町役場で。投票は29日午前7時から午後6時までで、町内9か所を予定。開票は同ホールで午後8時から始める。

 6月19日現在の選挙人名簿登録者数は5471人(男2714人、女2757人)。