約300人が訪れ名物の盆踊りなどを楽しんだ喜界町中里集落の夏祭り
盆踊りやステージにぎわう
5年ぶりに喜界町中里集落
集落の風物詩「中里なつまつり」が7日夜、喜界町中里集落公民館広場であった。コロナ禍の自粛などで長らく潜めていたにぎわいが5年ぶり復活。老若男女が盆踊りで輪を囲み、ステージでは歌や踊りに歓声を響かせるなど、集落に活気が戻った。
20~50代の集落若手有志でつくる「中里まりろう会」(野間弘也会長)が主催。集落活性化を目的に40年以上続く名物行事で、今年は8月中旬頃を予定していたが台風の影響でいったんは延期。待望の祭り再開に期待の声も多く、時期をずらしての開催となった。
祭りには集落内外の住民や帰省客ら約300人が訪れた。盆踊りでは「ハイサイおじさん」「かっとばせ!サトウキビ」などのなじみの楽曲が流れ、やぐらで打ち鳴らす太鼓に合わせて住民らが演舞に熱中した。
ステージでは、エイサーや子どもたちのダンス、出身者によるシマ唄や高校生による歌などが次々と披露され、観衆も熱を帯びた。会場では焼きそばやビール、かき氷といった露店も並び、800枚が配られた大抽選会では、参加者らが抽選のたびに一喜一憂していた。
野間会長は「(台風による)災害もあって中止も考えたが、集落に笑顔を取り戻そうと踏み切った」と振り返り、「5年ぶりの開催。みんなが協力してポスター貼りなどの発信でも力を入れた成果もあってか、エネルギッシュで盛大な祭りになった。やってよかった」と喜んでいた。