奄美市「敬老の日」祝賀会

祝賀会は全員の「万歳三唱」で幕を閉じた

感謝と継承を誓った「愛」を完成させた、大島高校書道部のパフォーマンス

功績に感謝し長寿願う

 奄美市と市社会福祉協議会は「敬老の日」の16日、同市名瀬の奄美川商ホールで祝賀会を開いた。約360人の高齢者などが来場。式典や余興のほか、参加者全員で六調を踊るなど、長年の地域貢献に感謝するとともに、健やかな長寿を願った。

 安田壮平市長は「古里奄美で平穏に安心な生活を送ることができるのは、先輩、先人のたゆまぬ努力のたまもの」などと感謝した。

 奥輝人市議会議長は「奄美の発展のために尽くした苦労に対して、深甚なる敬意と感謝をする」などと祝辞を述べた。

 祝い唄「朝花」でオープニングを飾った余興は、踊りや太鼓、奄美市少年少女合唱団の歌などで盛り上がり、最後は全員で六調を踊り締めくくられた。大島高校書道部のパフォーマンスは、縦約2㍍、横7・3㍍のボードに、感謝と継承を誓った「愛」を完成。各余興に会場からは大きな拍手が送られた。

 最後は、市社会福祉協議会の福山敏裕会長の音頭による、「万歳三唱」で幕を閉じた。

 名瀬井根町から来場した、佐藤隆幸(りゅうこう)さん(87)、サチ子さん(86)夫婦は「毎年来ている。1年に1回の楽しみで、ありがたい」と話し、「奄美市少年少女合唱団の歌では、孫やひ孫を思い出して涙が出た」と語った。

 全国の総人口に占める高齢者(65歳以上)の割合は、29・3%(総務省人口推計、15日現在)で過去最高。奄美市の高齢者は1万3887人(8月末現在)で、高齢者の割合は34・39%となっている。