秋晴れが広がる「敬老の日」も仲間と汗を流した「奄美タイガーテニス倶楽部」の会員たち(16日、奄美市名瀬)
奄美市を中心とした60~80歳代のテニス愛好家が集う「奄美タイガーテニス倶楽部」(岡村謙悟代表、会員13人)が今春、発足25周年を迎えた。同市の名瀬運動公園庭球場を活動の場に、今日も仲間たちと「和気あいあい」と健康づくりに励んでいる。
1999年4月、定年を経た学校関係者らを中心に結成。「タイガー」は初代会長で元学校職員、文岡安隆さんのえと「寅」にちなみ命名。現在は地元奄美の元校長、元教諭らとともに東京、神奈川からの移住者も参加。職歴、出身地を問わない、テニスを通した「同志」たちによって活動が営まれている。
会員たちは週3回午前9時から2時間、ダブルスで対戦するミニゲーム(4ゲーム)に参加。最年長で顧問の中原輝久さん(85)=同市名瀬久里町=は「明るく、楽しく、そして仲良く、元気良くが倶楽部のモットー」と「紳士のスポーツ」を皆でたしなもうと心掛ける。
同市名瀬以外にも笠利町や龍郷町、宇検村からの参加もあり、会員最年少の徳田隆義さん(64)は同村芦検から参加。「神奈川から移住し、テニス歴は浅いが、入会者を分け隔てなく受け入れ、雰囲気がとても良い。毎回の参加が楽しみ」と往復2時間超の道のりも決していとわない。
未経験からの参加も多く、押川斌徳(あきのり)さん(82)=同市名瀬入舟町=は60歳代で「卓球」から転向。「会員の皆が健康で元気。活動そのものが自己管理のお手本」と語り、コート整備を率先して行うなど「助っ人」役に徹する林義信さん(80)=同市名瀬朝仁町=は「多少の雨でも中止しない」と倶楽部活動の様子を教えてくれた。
忘年会、納涼会を開くなどコートを離れた親睦も深める「奄美タイガーテニス倶楽部」。60歳代以上の男性参加者が占めているが、「初心者の方にはレッスンを実施。見学希望の方にはラケットも貸し出します」(岡村さん)と年齢や性別、経験を問わない参加を呼び掛けている。
問い合わせは岡村さん電話090・4511・7791へ。