喜界町長選・町議選の立候補予定者が熱く思いを語った「喜界島の今と未来を語るつどい」
町の今と未来、熱く語る
12候補者が公開演説会
任期満了に伴い24日に告示、29日に投開票の喜界町長選・町議選の立候補予定者による公開演説会「喜界島の今と未来を語るつどい」が22日、同町自然休養村管理センターで開かれた。町長選で2期目を目指す現職の隈崎悦男氏(70)と町議選に出馬予定の11人が登壇。人口減少問題など、町が抱える課題の解決に向け、それぞれの政策や思いを熱く語った。
島の未来を考える機会になればと、町商工会青年部(益田辰也部長)が主催した。再選が確実視される隈崎氏と、町議選への立候補が見込まれる12人のうち、現職6人、新人5人が1人10分の持ち時間で公約や考えをPR。集まった町民ら約140人が耳を傾けた。
最重要課題である人口減少対策を巡り隈崎氏は「本当に元気な島をつくり、子や孫の世代に残していきたい」と思いを主張。掲げる公約の▽地域の生産基盤づくり▽生活と福祉の充実▽教育の推進と生涯学習―を説明し、「まだ種をまいたばかり。4年、8年と続けながら実現を目指したい」と訴えた。
町議選の候補予定者らも、移住定住促進、防災減災対策、農業振興、文化継承などをテーマに、思いの丈を有権者らにぶつけた。「一人の力では変えられない。みんなで語り合い一緒に取り組んでほしい」などと呼び掛けていた。
赤連在住の62歳女性は「無投票と言われる中、それぞれの顔も見えてよかった」と述べ、同部の益田部長は「候補者の人となりが少しでも分かればと開いた。討論とまではいかなくても町長や町議、町民が語り合う場は大事。これからも定期的に取り組めれば」と笑顔で話した。