離島のスポーツ環境改善へ

指導者や児童生徒らが参加したセミナー(22日、知名町)

けが防ぎ、パフォーマンスアップ
知名町でセミナー開催

 【沖永良部】スポーツ選手のためのパフォーマンスアップ&予防セミナーが22日、知名町のCircle沖永良部であった。スポーツ団体の指導者や児童生徒ら約20人が参加。けがをした時の対応やストレッチによるけが予防の方法について理解を深めた。

 セミナーは、医接連携プロジェクトを展開しているASA奄美スポーツアカデミーと沖永良部スポーツクラブELOVEの共催。離島のスポーツ環境改善や、整形外科と地元整骨院をつなげることが目的。

 最初に、今村総合病院スポーツドクターの前園恵慈医師が講話。前十字靭帯(じんたい)断裂や足関節捻挫などのけがが起こる要因を説明し、治療の原則として▽病院で診断を受けて原因をはっきりさせる▽長時間の固定と安静は機能低下を招くため必要最小限に▽患部が治ったらリハビリで機能改善―などを挙げた。このほか、けがの予防において食事と睡眠の重要性を説いた。

 続いて、実技指導を行った同病院スポーツリハビリセンターの多田克史理学療法士は「腰痛や筋・腱(けん)障害に対してストレッチで予防できる可能性がある」と述べ、各種ストレッチを実演。さらに体幹エクササイズも紹介した。

 参加者は、講師のアドバイスを受けながら体を動かし、トレーニング後の体の変化を実感した。

 バスケットボールをしている知名小5年の先間日茉莉さん(11)は「長い間スポーツを楽しむためにも、けがをしない体を作りたい」と話した。

 今後は、ほかの離島でもセミナーを開催していく予定。