無投票再選を決め万歳する隈崎悦男氏陣営(24日午後5時9分、喜界町赤連)
任期満了に伴う喜界町の町長選と町議選(定数12)は24日、告示された。町長選は、無所属で現職の隈崎悦男氏(70)以外に立候補の届け出はなく、無投票で再選が決まった。無投票は2016年の前々回の選挙以来8年ぶり。現職7、新人5の計12人が届け出をした町議選とともに〝無風〟での決着となった。任期は10月5日から4年間。
隈崎氏は届け出の後、午前8時40分頃に赤連にある同選挙事務所前の広場で出陣式を行った。選挙カーで島内集落を隈なく回り、遊説で支持を呼び掛けた。
午後5時、立候補者の届け出が締め切られると事務所で待ち受けた支援者や家族と万歳し、2回目の当選を祝った。あいさつに立った隈崎氏は「4年前は町を二分する激しい選挙だったがノーサイド後は、『和をもって尊しとなす』という気持ちで町政に携わってきた。その結果が今回の無投票という別の形で皆さまにご付託を受けたのではないかと思っている」と支援者らに感謝。「この4年間でまいた種が2期目には花が咲くような形でさらにこの政策を進め、町を発展させていきたい」と抱負を語った。
隈崎氏は、今年3月に立候補を表明した。公約には「子や孫の世代が住んでよかったと思える元気な島」をスローガンに、▽地域を支える生産基盤づくり▽生活と福祉の充実したまちづくり▽教育の推進と生涯学習のまちづくり―を掲げた。
1期目は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う対応にも追われたが、▽サンゴ留学制度▽給食費無償化▽子ども医療助成制度▽妊産婦支援事業▽コワーキングスペース整備▽日本ジオパーク認定推進―などの施策にも取り組んだ。
当選証書付与式は30日午前10時、役場ホールで行われる。