マングローブ原生林 古仁屋高生がカヌーツーリング

マングローブ原生林でカヌー体験を楽しむ古仁屋高の生徒ら(24日、奄美市住用町のマングローブ原生林)

奄美の自然を再認識

 瀬戸内町の古仁屋高校(米澤瑞代校長)の1年生39人は24日、奄美市住用町にある国立公園のマングローブ原生林でカヌー体験を実施した。生徒たちはカヤックを満喫しながら奄美の自然の豊かさや特徴などについて理解を深めた。

 同校では年間を通して①奄美を知る②地域を知る③地域の課題を考える―をテーマに取り組んでいる。カヌー体験は地域を知ることと、「総合的な探究の時間」の活動の一環。1年生の生徒らは体験前に環境省奄美野生生物保護センターの職員を講師に招き、奄美の自然の特徴などを学んだ上で体験学習に臨んだ。

 体験当日の24日はあいにくの曇り空。生徒らは2人乗りのカヌーにそれぞれ分乗し、慣れない櫂(かい)の扱いやカヤックの操作に悪戦苦闘しながらも同行したツアーガイドから「日本国内でマングローブが見られるのは、沖縄県と鹿児島県の一部の離島のみ」や「奄美大島のマングローブは西表島(いりおもてじま)に次ぐ規模の大きさで、約70㌶の広さがあり、奄美大島で見られるマングローブは、メヒルギとオヒルギという植物」などの説明を受けて、奄美の豊かな自然を肌で実感した。

 新蓮(あらた・れん)さん(15)は「過去にもマングローブでカヤックをこいだ経験があり、今回で2回目。道路側からしか見ていないマングローブの中に入ることができ、違う視点で自然と生き物を見ることができた。新感覚。2人乗りのカヌーは息が合わなくなってこぎにくい時もあったけど楽しかった」と話した。