喜界高体育大会

急きょ実施したリレーで力いっぱいバトンをつなぐ生徒たち

真剣勝負で青春刻む
リレーや綱引き、時短8種目で躍動

 県立喜界高校(松野下修司校長、生徒131人)の「第74回体育大会」が9月30日、喜界町の同校グラウンドであった。生徒らは2度の延期に伴う苦難を乗り越え、雨上りの青空の下で躍動。リレーや綱引きなど、8プログラムの真剣勝負で、青春の1ページを刻んだ。

 9月7日は台風10号の影響で、28日は大雨によるグラウンド不良で2度の延期。この日も雨による悪影響は続いたものの、度重なる延伸のため、走る競技を除いた時短プログラムで実施した。

 大会のテーマは「百花繚乱(りょうらん)~心は一つ、可能性は無限大~」。競技は1~3年の縦割りで、白、紅、緑軍に分かれてそれぞれが競い合った。

 競技は、応援団によるエール交換で開幕。1・2年生の八月踊りや保護者らが飛び入り参加した綱引きなどが続き、生徒らは持てる力と成果を振り絞った。

 昼前からは太陽ものぞき、生徒の頑張りに応えるようにグラウンドも徐々に回復。急きょ実施したリレーでは、観衆も大きな歓声を上げ、全力疾走を後押ししていた。

 3年緑軍の新田萌愛団長(18)は「チームは1人1人元気で明るく個性のある仲間たち。みんな笑顔でいい思い出になった」と喜び、松野下校長は「みんなが力を出し切り感動した。地道な努力の成果が見られた」と講評し、生徒をたたえた。