ドキュメンタリー作品「与論観光記」の一場面
スペイン国際観光映像祭で受賞
与論島民に密着
【沖永良部】与論島の島民に密着したドキュメンタリー作品「与論観光記」(粂田剛監督)が、9月13~21日にスペインのカタロニア州トルトサで開催されたテレス国際観光映像祭のドキュメンタリー部門でサスティナブルツーリズム&エコロジー賞銀賞を受賞した。
「与論観光記」は、与論島生まれのモズク漁師と島に移住した女性に密着したドキュメンタリー作品。ラストは、与論島のお気に入りスポットを紹介する島民53人の笑顔で締めくくられている。今年3月に北海道の阿寒湖で開催された第6回日本国際観光映像祭の企画「ART&FACTORY JAPAN」で制作、プレミア上映された5作品の一つ。
監督の粂田剛さんは、フィリピン・マニラのスラムで暮らす困窮日本人を7年間追い続けた「なれのはて」など、数多くのドキュメンタリー作品を手掛けている。
授賞式に参加した粂田監督は「今の世界の不穏さに比べて、与論の暮らしは何と平和なことだろうと感じたことから、この作品は生まれました。No peace、No tourism(平和なくして観光はない)。与論の皆さんにステキな賞をいただきましたと報告したい」と話した。