「ジェンダー平等推進のまち あまぎ」を宣言、宣言文パネルの除幕も=1日、天城町
ジェンダー平等推進へ、個々の思いも紹介した出席者たち
【徳之島】2023年3月に第2次天城町男女共同参画基本計画を策定、町条例の制定や研修・啓発活動などを進めてきた同町は1日、「ジェンダー平等推進のまち あまぎ」を宣言。「ユイの心で互いを認め合い、支え合い、誰もがこころ豊かに笑顔で暮らせる町へのジェンダーギャップの解消」など町民一丸で推進する。奄美群島の自治体では初めて。
同町は昨年3月の第2次基本計画策定、同6月の町男女共同参画推進条例の制定後、関係団体や各層代表ら同共同参画懇話会を設置。同協議と並行して、男女共同参画広報番組の制作・放送(町有線テレビ)、ジェンダー平等や共同参画に関する基礎講座・講演会、性的マイノリティ当事者との懇話会・講演会なども頻繁に開催。町民の意識啓発を地道に進めてきた。
待望の同「宣言セレモニー」は、午後5時過ぎから町役場1階「てぃだテラス」であり、児童代表も含め関係者約100人が出席した。
森田弘光町長は冒頭あいさつで、約1年半の諸取り組みを回顧しつつ、「天城町に住むみんなが自分らしく暮らし、基本的人権を尊重し、多様性を認め合う町を目指すのがジェンダー平等推進のまち宣言。みんながこころ豊かに生きがいを持てる町に」などとアピール。全町民一丸の協力を求めた。
そして「私たちは性別にかかわりなく、一人一人の人権が尊重され、個性と能力が発揮できる男女共同参画社会の実現を目指し、あらゆる分野で男女共同参画・ジェンダー平等を推進。(中略)ユイの心で互いを認め合い支え合い、誰もが心豊かに笑顔で暮せる町。ジェンダーギャップ解消に向けて行動する」(要旨)など宣言文を朗読。
児童代表2人が同宣言文のパネルを除幕。同町兼久の主婦豊村美加代さん(41)の関連図書「私と小鳥と鈴と」「へんなの」2冊の朗読と、天城小金管バンドの「風になりたい」と「ユイの島徳之島」の演奏で花を添えた。
同宣言関連では、今月13日の同町民体育祭で同宣言パレード、12月1日は「地域に向けたジェンダー平等推進イベント」(県主催、同町防災センター)、来年1月は市町村長対象の自治体トップセミナー(森田町長出席予定)なども計画している。