新庁舎の落成を祝いテープカットを行う関係者ら(6日、知名町)
オープニングセレモニーで披露された県指定無形民俗文化財「上平川大蛇踊り」(6日、知名町)
脱炭素時代の大きなシンボルに
【沖永良部】知名町新庁舎落成式典が6日、現地で開かれた。島内外から約200人が出席。今井力夫町長は「脱炭素時代の大きなシンボルになる。これから100年間使えるような庁舎であってほしい」と期待を込めた。
新庁舎は鉄筋コンクリート3階建てで、延べ床面積2821平方㍍。旧庁舎から500㍍ほど離れた海抜64㍍の高台に立地。2022年に工事着工し、今年3月末に完成した。5月から供用を開始している。
太陽光発電や蓄電池のほか、自然の通風と採光を確保するための吹き抜け空間「エコボイド」などを導入し、同規模の標準的な建物と比べて庁舎内のエネルギー消費量を50%以上削減する「ZEB Ready(ゼブレディー)」の認証を受けている。総事業費は約27億6千万円。
庁舎正面でオープニングセレモニーがあり、今井町長や児童生徒の代表者ら10人がテープカット。県無形民俗文化財「上平川大蛇踊り」が披露され、訪れた多くの町民を沸かせた。
あしびの郷ちなで開かれた記念式典で、同町議会の外山利章議長は「町民の財産として、また後世に引き継ぐランドマークとして立派な庁舎が完成した。新庁舎に多くの人が集まり、地域に新たなにぎわいと活力が生まれてほしい」と祝辞を述べた。建設事業の関係者や用地提供者らに今井町長から感謝状が贈られた。