自分の身体や体力を点検

体組成測定や体力テストに臨む芦徳集落の住民たち

 

 

健康づくり・維持へ
芦徳集落で健康チェック
龍郷町

 

 

 龍郷町地域包括支援センター主催のどぅくさアップ事業「健康チェック」が7日、同町の芦徳公民館であった。介護事業者らがサポートし、地域の高齢者らが自身の健康状態を点検。参加者らは体組成測定や体力テストに挑み、自分の身体機能や運動能力をチェックした。

 事業は、鹿児島大学と協力し2021年に開始。年に1回各集落を巡回。継続して調べることで身体の状態や機能の変化を知り、一人一人が健康づくり・維持に向けての意識を高めてもらおうと取り組んでいる。

 健康測定は、体組成、体力、認知機能などの8項目で点検。フレイル(虚弱)予防に取り組む地域サロンのどぅくさ会、楽らく体操のメンバーらが参加した。

 会場では、訪れた住民らが準備運動を行い、体脂肪率や筋肉量、推定骨量を測る機器で全身をチェック。握力や歩行速度、いす立ち座りで体力を測り、自身の健康状態を再確認した。

 今年はVRと視認追跡を使った最新機器も搬入され、参加者らはゴーグルを付けて認知機能も調べた。2年続けて参加した同集落の大村允久さん(74)は「去年より衰えていると数字でわかる。普段はジョギングを行うなど気をつけてはいるが、もっと頑張らなければ」と話した。

 測定をサポートした同大医学部保健学科の牧迫飛雄馬教授は「現状を知ることで機能や状態を把握し、生活習慣などを見直すきっかけにしてほしい」と話した。分析結果は本人にフィードバックし、得られたデータは町の施策にも生かされるという。