立地協定締結を終えた、㈱コウズの浜野耕一代表取締役(中)と安田壮平市長(右)、松藤啓介大島支庁長

立地協定締結を終えた、㈱ファインゲートの上野健吾代表取締役社長(中)と安田壮平市長(右)、松藤啓介大島支庁長
奄美市は㈱コウズ(大阪府・浜野耕一代表取締役)及び、㈱ファインゲート(東京都・上野健吾代表取締役社長)と9日、立地協定を締結した。両社は奄美大島での事業拡大を計画。今後の協力体制強化に向け、県が立地協定締結を打診し実現した。締結式は県が立会人を務め、代理で松藤啓介大島支庁長が立ち会った。締結式で安田壮平市長は「地域のDX推進や人材育成、雇用促進に期待する」などとあいさつした。
㈱コウズは、島外のIT企業誘致に関わる支援や、島内企業のDX推進など幅広い事業展開を想定。新規雇用創出、市政や市の魅力発信、デジタル関連の人材育成などの効果を期待している。
同社は、2008年から奄美情報処理専門学校の教育支援などを行っており、卒業生を積極的に採用している。10月から同市笠利町万屋で奄美支社を操業予定で、3人の新規雇用を予定している。
浜野代表取締役は「離島という不利益な環境を克服しつつ、情報通信を活用して全国に奄美大島を広めていきながら、地元産業の活性化に貢献したい」などと述べた。
㈱ファインゲートは、ブロックチェーン、AIなどの最先端技術を取り込んだWeb3領域を見据えた、エンジニアの育成などの事業展開を想定。新規雇用創出、住民を対象としたデジタル関連の人材育成などの効果を期待している。
上野代表取締役社長は、徳之島町出身で大島高校の卒業生。4月から奄美出張所を同市名瀬佐大熊町に拡大し移転、3人の新規雇用を予定している。
上野代表取締役社長は「奄美であるというアイデンティティーを大切にし、みんなで協力する“わんきゃ”という精神を重視し地域に貢献したい」などと述べた。