ユニバーサルツーリズムについて理解を深めた研修会(11日、知名町)
沖永良部で研修会「おもてなし」で誰もが安心
【沖永良部】誰もが安心して訪れることができる観光地づくりを目指した「おもてなし基礎研修会」が11日、知名町コミュニティスペースentakuであった。観光事業者や行政職員ら8人が参加。講演やトークセッションを通して、ユニバーサルツーリズムについて理解を深めた。
「奄美群島心のおもてなし推進事業」の一環として県大島支庁が主催。かごしまバリアフリーツアーセンター代表の紙屋久美子さんが講師を務めた。
最初に「ユニバーサルツーリズムの接客の基本」について講話。車いす使用者に接する時のポイントとして「同行者や介助者がいる場合でも、車いすの使用者本人に声を掛けて必要なことを確認してほしい」などとアドバイスした。このほか、障がいのある人も高齢者も使いやすいよう工夫された「ユニバーサルデザイン」の具体例を紹介した。
続いて、和泊町でホテルを経営する町田実彰さんと紙屋さんが「ホテルで工夫していることや困りごと」をテーマにトークセッションを行った。町田さんは「ホテルだけでユニバーサルの対応をするのではなく、観光スポットも含めて変えていく必要がある」と述べた。
12月には実践編の研修会を予定している。