島ムニについて学んだ児童ら(12日、知名町下平川小学校)
知名町下平川小 研究者が講話
【沖永良部】島ムニ(方言)について学ぶ授業が12日、知名町の下平川小学校(西啓亨校長)であった。同小の1~6年生約60人が参加。研究者らが来校し、島ムニを継承していくことの大切さを伝えた。
同小では、島ムニや伝統技能を地域の人から学ぶ機会を設けている。今回、国立国語研究所の山田真寛准教授や南山大学の岩﨑典子教授、方言の話者で同町上平川集落の松村雪枝さんら5人が学校を訪れた。
島ムニの学術的位置付けについて講話した山田准教授は「世界の中で沖永良部島の方言を知っているのは、島の方言を話している人だけ。この言葉を世界中の人が分かるようにしたい」と述べ、さらに「島のじいちゃんやばあちゃんが生まれて初めて習った言葉が方言だった。その言葉をみんなが話せるようになったらとても喜ぶだろう」と語った。
このほか、島ムニ絵本の読み聞かせや島ムニで作られた歌を披露し、子どもたちと交流を深めた。
同小3年の塩屋祐希人さん(8)は「じいちゃんが島ムニを話すので、一緒に話せるようになりたい」と話した。