衆院選は16日から期日前投票が始まった(奄美市役所で)
15日に公示された衆院選の期日前投票が16日から始まった。県内では302か所に会場が設けられており、奄美群島の自治体で最多の選挙人名簿登録者がいる奄美市は3か所に開設し、初日は304人(前回初日265人)が足を運び、小選挙区と比例区のそれぞれに1票を投じていた。期日前投票は、投開票日(27日)の前日(26日)まで、各市町村が設置している投票所で受け付けている。
期日前投票は、投票日に投票所へ行けない人が、期日前投票所に行って直接投票箱に投票する制度。投票日に投票所に行けない理由は冠婚葬祭や仕事に限らず、レジャーや旅行も該当する。同市選管事務局によると、市内では市役所(2階市民・行政情報コーナー)、住用総合支所(3階大会議室)、笠利総合支所(1階防災関係資料室)に投票所を開設。投票時間は、名瀬が午前8時半から午後8時まで、住用・笠利は午前8時半から午後6時まで。
初日の投票者数は名瀬が244人(男125人、女119人)、住用7人(男4人、女3人)、笠利53人(男29人、女24人)。名瀬の投票者からは「生活の安定が第一。食料品など物価高が止まらず大変。生活を良くしてほしいという気持ちを込めて投票した」(金久町・71歳女性)、「国政選挙は候補者以上に政党を重視している。ずっと自民党を支持してきたが、脱税行為と言える収支報告書不記載を受けて、今回はおきゅうを据えたい、自民党が変わってほしいという気持ちで判断した」(浜里町・53歳男性)といった声が聞かれた。
なお、県選管は21日に1回目の期日前投票状況を発表する。
今回の衆院選には県内4選挙区に計12人が立候補。奄美群島が含まれる2区には、参政党新人で生命保険代理店個人事業主の矢竹ゆかり氏(61)、共産党新人で元県議の松崎真琴氏(66)、無所属前職で元知事の三反園訓氏(66)、日本維新の会新人でコンサルティング企業経営の辻健太郎氏(38)、自民党前職(比例九州)で党2区支部長の保岡宏武氏(51)=届け出順=の5人が立候補している。