日米共同演習NO!

プラカードや横断幕を手に市街地を行進する参加者たち

 

 

 

国際反戦デー、奄美市で決起集会
3年ぶりデモ行進も

 

 

 奄美の自然と平和を守る郡民会議(富さつき議長)は国際反戦デーの21日、奄美市の名瀬小学校校庭で日米共同統合演習などに反対する決起集会を開いた。集会後は約70人が「日米軍事訓練反対」などと書かれたプラカードを掲げて市街地を行進し、「奄美を戦場にするな」と声を上げた。

 10月21日の国際反戦デーに合わせて毎年開催。奄美群島各地で展開する日米共同統合演習「キーン・ソード25」(10月23日~11月1日)に抗議の声を上げた。

 校庭でマイクを握った富議長は、「ここ数年奄美でも軍靴の足音が近づいている。ウクライナ、イスラエルやパレスチナを見ても戦争収束の兆しは見られない」と強調。教職員組合の教え〝教え子を再び戦場に送るな〟を胸に、「この言葉の意味を今ひしひしと感じている。われわれには戦争のない未来を残す責任がある。声を上げつなげることが大事だ」と呼び掛けた。

 集会では基調報告があり、市民団体の代表者ら6人がリレートークを実施。「日本は進む方向を間違っている」「憲法9条を守れ」と訴えた。

 参加者らは平和運動をさらに前進させる宣言文を採択し、3年ぶりのデモ行進へ。「戦争やめろ」「奄美の自然を守れ」などとシュプレヒコールを上げ、市街地を練り歩いた。

 23日からの演習期間中は、奄美大島、徳之島の各地で抗議行動を行う予定だという。