実業団陸上・秋冬合宿で第一陣

女子駅伝日本一「クイーンズ駅伝」を照準に徳之島合宿第1陣となった三井住友海上女子陸上競技部一行=28日、徳之島空港

常連の三井住友海上女子 「クイーンズ駅伝」へ強化
徳之島入り

 【徳之島】全日本実業団陸上界を中心としたスポーツ合宿のメッカ徳之島・天城町。秋冬の今季合宿シーズンへの第1陣として28日、三井住友海上女子陸上競技部(鈴木尚人監督)一行が来島。来月の「女子駅伝日本一」決定戦・第44回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会(クイーンズ駅伝)に向けて調整に入った。来月8日まで。

 三井住友海上女子は徳之島合宿の常連チームの一つ。今月20日に福岡県で開催の第10回全日本実業団対抗女子駅伝予選会(プリンセス駅伝in宗像)では見事第2位(2時間19分23秒)、クイーンズ駅伝出場を決めた強豪チームだ。

 今季徳之島合宿の先陣を切ったのは、同チームの鈴木監督や渋井陽子コーチ(五輪マラソン元日本代表)などスタッフ・所属選手合わせて13人。徳之島空港では天城町職員ら関係者が横断幕を掲げて一行を出迎え、特産の島バナナも贈って歓迎した。

 鈴木監督(58)はインタビューに、「このような暖かい環境でしっかりと練習を積んで『クイーンズ8』以内を目指したい。練習は、ロードを中心に持久力とスピード面をしっかりと強化したい。練習環境としては車両が少なく走りやすく、住民の皆様が理解して気を使ってくれるのも徳之島の魅力」

 慶応大学出身の異色のランナー樺沢和佳奈選手(25)=今年の全日本実業団ハーフマラソン優勝、パリ五輪5000㍍出場、プリンセス駅伝アンカー担当=は「チームとして一番の大きな目標は来月のクイーンズ駅伝。こちらはまだ海に入れるくらい暖かいが、逆にケガも故障もしにくい気候だと思います」と話した。

 関係者によると、今季の徳之島・天城町合宿は、実業団陸上部約30団体、野球3チームの延べ約5千人を予定(28日現在)している。