奄美の自然と文化を学ぶ

加藤さん(右)からアドバイスを受けてドローンを操作する生徒(4日、瀬戸内町の清水ビーチ)


生徒が操縦したドローンと舟をこぐ生徒ら

瀬戸内町の中高生 ドローン操縦体験も

 瀬戸内町は4日、同町の清水ビーチ(清水集落)で舟こぎ&シーカヤック体験with(うぃず)ドローンをした。町内の中高生8人が参加。生徒たちはカヤックやSUP(スタンドアップパドルボード)、祭りの競争にも使われる木造舟で奄美の文化と自然を学び、ドローン(無人航空機)操縦では最先端の技術に触れた。

 体験は同町の古仁屋高校活性化対策室の「ざ・シマ学」の一環。古仁屋高生と町内の中学生を対象に今回は奄美の伝統と自然を舟こぎとシーカヤックで感じることを目的とした。舟こぎ体験で同集落の清水廣之(ひろゆき)区長、ドローンの操縦体験では同町役場総務課でドローン操縦パイロットの加藤孝幸さんが講師を担当。参加した生徒たちは二つのグループに分かれてドローン操縦体験と舟こぎ、シーカヤックを交代しながらそれぞれ体験した。

 舟こぎ体験では清水区長が「舟に乗ったとき、最初に座った位置から動かないこと。ひっくり返りそうだけど、少々の波では転覆しない」などと生徒たちにアドバイス。ドローン体験では加藤さんが生徒たちに町が保有しているドローンの機材(DJI社のマトリス300RTK)の特徴などを紹介した。機体操作の方法を加藤さんから学び、生徒たちはドローンを自らの手で操作し、上昇や下降、左右の操作や写真や動画撮影機能を体験した。

 参加した北海道出身で古仁屋高2年の嬉内美波(きない・みなみ)さん(16)は「ドローンを操作するのは初めて。寮がある清水集落が意外と大きいと実感した。海の透明度が高くて素晴らしいと感じた。また、黒い岩みたいなものが多く、サンゴの減少が心配」と話した。