才納さん(左端)が寄贈した救急車を案内する下鶴市長(中央)
才納さん(奄美市出身)、鹿児島市には救急車
【鹿児島】鹿児島市在住の才納壽二(さいの・じゅうじ)さん(89)が同市に高規格救急車を、古里・奄美市に電気自動車5台を寄贈。5日は鹿児島市のみなと大通公園で自動車のお披露目と感謝状贈呈式があった。
奄美市出身の才納さんは鹿児島市内で50年以上、婦人服や大島紬販売店を経営。2012年に店を整理して以降、「古里のために形になるものを贈って貢献したい」とこれまで奄美市や両親の出身である大和村に福祉車両やマイクロバス、消防指揮車などを寄贈してきた。妻の冨士枝さんが救急搬送された経験から現在住んでいる鹿児島市へ昨年3月に高規格救急車を寄贈。今回、同市へは2台目の寄贈となった。「才納壽二・富士枝2号」の名で鹿児島中央本署に配置して活動することになる。
贈呈式では鹿児島市の下鶴隆央市長、奄美市の安田壮平市長から感謝状が贈られた。下鶴市長は「今後ますます、救急車の需要はますます高まる。これからも救命救急体制のより充実を目指して、安心安全なまちづくりを進めていきたい」、安田市長は「才納さんの古里を思う心を誇りに思う。世界自然遺産登録の島として、環境に優しい島づくりを目指したい」と感謝の言葉を述べていた。