沖永良部 弁論・ショートスピーチ大会

最優秀賞に輝いた左から弁論の部の末川結愛さんとショートスピーチの部の福留紬花さん(5日、知名町)

自分の経験や思い発表

 【沖永良部】第15回沖永良部弁論・ショートスピーチ大会(知名、和泊両町教育委員会主催)が5日、知名町あしびの郷ちなであった。生徒らは、さまざまなテーマで自分の経験や思いを発表した。

 発表力の向上や英語教育の振興を図ろうと開催。島内4中学校から弁論の部に8人、ショートスピーチの部に7人が出場した。

 発表テーマは▽私の郷土▽中学校生活▽私の生き方▽国際交流・国際理解―の四つ。各部門で最優秀賞1人を選んだ。

 弁論の部で最優秀賞に輝いた和泊中1年の末川結愛さん(12)は、小学生の頃に他人の陰口で深く傷つき、さらに4歳下の妹と比較されて自信をなくした過去を明かした。ある日、お年寄りに褒められことをきっかけに「自分の努力を尊重し、認めてくれる人はいる」と思うようになったし「みなさんの今は決して無駄ではない」と訴えた。

 ショートスピーチで最優秀賞を受賞した田皆中1年の福留紬花さん(13)は、人の温かさこそ沖永良部の誇りであり、人とのつながりをこれからも大切にしていきたいという思いを英語で伝えた。

 賞状を受け取った末川さんは「自分の体験を人に上手く伝えられるか不安だった。私と同じ気持ちを持った人が、少しでも前に進めるようになってほしい」。福留さんは「単語の意味を一つ一つ理解して、私の思いを込めることができた。外国の人とたくさん交流して会話を楽しみたい」と語った。

 最優秀賞のほかは次の通り。(敬称略)

 【弁論】▽優秀賞 春日絢凛(田皆中1年)、平山結彩(城ケ丘中2年)、横山珀琉(和泊中3年)▽優良賞 竿はな(知名中2年)、原口つばさ(同3年)市来波那(城ケ丘中3年)、北村琴春(田皆中2年)

 【ショートスピーチ】▽優秀賞 平山結月(和泊中3年)、西村優也(同)、横山仁胡(知名中3年)▽優良賞 納山陽(知名中3年)、萩原優空(城ケ丘中3年)