300人超が訪れ、出店や出し物に沸いた二中文化祭
旧中学校を舞台に交流を深めるイベント「第8回二中文化祭」が3日、喜界町上嘉鉄の旧第二中学校グラウンドであった。卒業生らが思い出の詰まった学び舎に集い、出店や出し物でお出迎え。来場者らは懐かしの校舎を前に、手作りの文化祭を楽しんだ。
2012年に閉校した第二中学校の卒業生や校区の住民有志らでつくる同実行委員会(生島小梅実行委員長)が企画し、2017年に初開催。当初は、文化や芸術の出会いの場として校舎や教室を舞台に、アーティストや愛好家らが作品展示や舞台発表を行っていたものの、安全確保の観点から2回目以降はグラウンドに。この日は、フリーマーケットやバザー、ステージ発表でにぎわった。
午前10時に始まったフリーマーケットでは、古着や雑貨、古本販売など約10店舗が並び、訪れた住民がお気に入りのアクセサリーや手作りの小物などを買い求めた。限定100食のエビ汁を販売した昼食バザーでは、大勢の人が並び、200食用意したカレーライスも完売した。
午後のステージ発表では、上嘉鉄、手久津久、先山、浦原集落の〝嘉手浦〟の校区メンバーを中心に、歌やダンスの出し物が披露された。島口ラジオ体操では三味線とピアノの生演奏に合わせて、みんなで体操。田中多鶴子コレクションと題したファッションショーでは、紬のワンピースをまとった男女12人がランウェイを歩いた。
このほか、盆踊りや八月踊りもあり老若男女が一緒に輪を囲んだ。幅広い世代が垣根を越え、思い出の場で旧交を深め合った。
生島実行委員長は「二中を舞台に大人たちがみんなで校舎をのぞいたりと、童心に返って楽しそうでうれしかった」と喜び、「団結の強い集落で、二中をシンボルに今後も続けていきたい」と話した。