冬鳥の飛来シーズンを迎え確認された珍鳥「ソリハシセイタカシギ」=7日午前、徳之島町亀津新漁港(指宿安夫さん撮影)
冬鳥飛来シーズン 徳之島町
【徳之島】渡り鳥たちの〝自然交差点〟とも称される南西諸島では今、多様な冬鳥たちの飛来が始まっている。徳之島町亀津市街地を流れる「大瀬川」沿いの亀津新漁港では7日、珍しい「ソリハシセイタカシギ」1羽の優雅な姿が確認された。
チドリ目セイタカシギ科。体長約43㌢。世界的にはヨーロッパや中央アジア、アフリカ中南部で局地的に繁殖し、冬季はヨーロッパ南部、アフリカ、インド西部、中国南部などに渡り越冬。日本には数少ない旅鳥や冬鳥として1、2羽で飛来するという。
確認・撮影したのは野鳥観察や自然写真撮影がライフワークの元学校教師・指宿安夫さん(同町亀津)。徳之島では過去に「天城町浅間の干潟、徳之島町諸田池、同町亀津の海岸に飛来した記録はあるが、稀(まれ)にしか観察できない迷鳥。このような珍しい迷鳥が身近な亀津市街地内で観察できるのは、とてもありがたいことだ」とも。
野鳥たちの観察ポイントとなっている先の浅間海岸や諸田池を含め、シベリアや中国大陸などから飛来したカモ類やサギ類、猛禽(もうきん)類など多種多様な冬鳥たちでにぎわい始めている。